賛美の賛歌 = テ・デウム


伝説によれば聖アンブロジオが作ったとされる(史実はどうも違うらしい)。
[  ]内は、後代に追加されたものと考えられ、詩編の祈りなどが元となっている。
教会の祈り(新しい聖務日課)では、主日・祭日・祝日の「読書」で、歌うか、唱える。



2011年5月21日、荻窪教会のお庭の花壇で。




テ・デウム


すべてのものの主、神よ、
あなたを たたえて歌う。
永遠の父よ、
世界は あなたを あがめとうとぶ。

神の使い、力あるもの、
ケルビムもセラフィムも
絶えることなく
高らかに賛美の声をあげる。

聖なる主、聖なる主、
すべてを治める神、
あなたの栄光は
天地をおおう。

ともに 声を合わせ、
あなたを ほめ歌う。
救いを告げた預言者の群れ、
けだかい使徒と殉教者。

世界に広がる教会も
あなたを たたえる。
偉大な父、まことのひとり子、
あかしの力・聖霊を。

栄光に輝く王、
勝利のキリストよ、
とこしえに あなたは
父のひとり子。

すべての人の救いのために、
おとめから生まれ、
死にうち勝ち、
信じる者に神の国を開かれた。

父の右に座し、
すべてを さばくために、
栄光のうちに
ふたたび来られる。

とうとい血に あがなわれた
わたしたちを ささえてください。
諸聖人とともに
とわのいのちを喜ぶことができるように。


[神よ、あなたの民を救い、
 従う者を祝福し、
 いつまでも
 高め、導いてください。

 日ごとに感謝をささげ、
 世々に あなたの名を ほめたたえる。
 わたしたちを きょうも、
 罪から お守りください。

 神よ、豊かな あわれみを わたしたちに。
 あなたに寄り頼む わたしたちに。
 あなたにかけた わたしの希望は
 とこしえに ゆるがない。]





Te Deum (英語版)

We praise Thee, O God
We acknowledge Thee to be the Lord.

All the earth doth worship Thee
And the Father everlasting.

To Thee all Angels,
To Thee the heavens and all the Powers therein.

To Thee the Cherubim and Seraphim
Cry with unceasing voice:
Holy, Holy, Holy Lord, God of Hosts.

The heavens and the earth are full
Of the majesty of Thy glory.

Thee the glorious choir
Of the Apostles.

Thee the admirable company
Of the Prophets.

Thee the white-robed army of Martyrs
Praise.

Thee the Holy Church throughout all the world
Doth acknowledge.

The Father of infinite Majesty.
Thine adorable, true
And only Son.

Also the Holy Ghost
The Paraclete.

Thou art the King of Glory
O Christ.

Thou art the everlasting Son
Of the Father.

Thou having taken upon Thee to deliver man
Didst not abhor the Virgin's womb.

Thou having overcome the sting of death
Didst open to believers the kingdom of heaven.

Thou sittest at the right hand of God
In the glory of the Father.

We believe that Thou shalt come
To be our Judge.

We beseech Thee, therefore, help Thy servants
Whom Thou has redeemed with Thy precious Blood.

Make them to be numbered with Thy Saints
In glory everlasting.


[ Lord, save Thy people
 And bless Thine inheritance.

 Govern them: and lift them up forever.
 Day by day: we bless Thee.

 And we praise Thy name forever
 And world without end.

 Vouchsafe, O Lord, this day
 To keep us without sin.

 Have mercy on us, O Lord,
 Have mercy on us.

 Let Thy mercy, O Lord, be upon us
 As we have hoped in Thee.

 O Lord, in Thee have I hoped
 Let me never be confounded. ]






テ・デウム(文語)

(発音は下にまとめて掲載)

天主にまします御身をわれらたたえ、
主にまします御身を讃美し奉る。

永遠の御父よ、全地は御身を拝みまつる。

すべての御使いら、天つ御国の民、
 よろずの力ある者、
ケルビムも、セラフィムも、
 絶間なく声高らかに御身がほぎ歌をうたいまつる。

聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、万軍の天主、
天も地も、御身の栄えと御霊威とに充ち満てりと。

ほまれにかがやく使徒のむれ、
ほめたとうべき預言者のあつまり、
潔き殉教者の一軍、
みなもろともに御身をたたえ、
全地にあまねき聖会は、
御身、限りなき御いつの聖父を、
いとたかき御身がまことの御独り子と、
また慰め主なる聖霊と、ともに讃美し奉る。

御身、栄えの大君なるキリストよ、
御身こそは、聖父のとこしえの聖子、
世を救うために人とならんとて、
おとめの胎をも いとわせ給わず、
死のとげにうち勝ち、信ずる者のために天国を開き給えり。

御身こそは、御父の御栄えのうちに、天主の右に坐し、
裁き主として来りますと信ぜられ給う。

願わくは、尊き御血もてあがない給いししもべらをたすけ給え。

かれらをして諸聖人と共に、
 永遠の栄えのうちに数えらるるを得しめ給え。

[主よ、御身の民を救い、御身の世継ぎを祝し、
 かれらを治め、永遠にいたるまで、かれらを高め給え。

 われら、日々、御身に謝し、
 世世にいたるまで聖名をたたえ奉る。

 主よ、今日われらを護りて、罪を犯さざらしめ給え。

 われらをあわれみ給え、主よ、われらをあわれみ給え。

 主よ、御身に依り頼みしわれらに、御あわれみをたれ給え。

 主よ、われ御身に依り頼みたり、
 わが望みはとこしえに空しからまじ。]



●文語版の発音●
下線部が漢字相当部分


てんしゅにましますおんみをわれらたたえ、
しゅにましますおんみを さんびたてまつる。

えいえんおんちちよ、
 ぜんちは おんみおがみまつる。

すべてのみつかいら、あまつ みくにの たみ
 よろずの ちからあるもの
ケルビムも、セラフィムも、
 たえまなく こえたからかに
 おんみが ほぎうたを うたいまつる。

せいなるかな、せいなるかな、せいなるかな、
 ばんぐんてんしゅ
てんも、おんみさかえと ごれいいとに
 てりと。

ほまれに かがやく しとの むれ、
ほめ たとうべき よげんしゃの あつまり、
きよじゅんきょうしゃいちぐん
みな もろともに おんみを たたえ、
ぜんちに あまねき せいかいは、
おんみかぎりなき いつの おんちちを、
いとたかき おんみが まことの おんひと と、
また なぐさぬし なる せいれいと、
 ともに さんびたてまつる。

おんみさかえの おおぎみなる キリストよ、
おんみこそは、おんちちの とこしえのおんこ
すくうために ひととならんとて、
おとめの たいをも いとわせたまわず、
の とげに うちち、しんずるもののために
 てんごくひらたまえり。

おんみこそは、おんちちみさかえの うちに、
 てんしゅみぎし、
さばぬし として きたります と しんぜられたもう。

ねがわくは、とうとおんちもて あがないたまいし
 しもべらを たすけたまえ。

かれらをして しょせいじんともに、
 えいえんさかえの うちに かぞえらるるを しめたまえ。

しゅよ、おんみたみすくい、
  おんみよつぎを しゅくし、
 かれらを おさめ、えいえんに いたるまで、
  かれらを たかたまえ。

 われら、ひびおんみしゃし、
 よよに いたるまで みなを たたえたてまつる。

 しゅよ、こんにち われらを まもりて、
  つみおかさざらしめたまえ。

 われらを あわれみたまえ、しゅよ、
  われらを あわれみたまえ。

 しゅよ、おんみたのみし われらに、
  おん あわれみを たれたまえ。

 しゅよ、われ おんみたのみたり、
 わが のぞみは とこしえに むなしからまじ。]





Latin textラテン語版


Te Deum laudamus:
te Dominum confitemur.
Te aeternum Patrem
omnis terra veneratur.

Tibi omnes Angeli;
tibi caeli et universae Potestates;
Tibi Cherubim et Seraphim
incessabili voce proclamant:

Sanctus, Sanctus, Sanctus,
Dominus Deus Sabaoth.
Pleni sunt caeli et terra
maiestatis gloriae tuae.

Te gloriosus Apostolorum chorus,
Te Prophetarum laudabilis numerus,
Te Martyrum candidatus laudat exercitus.
Te per orbem terrarum
sancta confitetur Ecclesia,
Patrem immensae maiestatis:
Venerandum tuum verum et unicum Filium;
Sanctum quoque Paraclitum Spiritum.

Tu Rex gloriae, Christe.
Tu Patris sempiternus es Filius.
Tu ad liberandum suscepturus hominem,
non horruisti Virginis uterum.
Tu, devicto mortis aculeo,
aperuisti credentibus regna caelorum.
Tu ad dexteram Dei sedes, in gloria Patris.
Iudex crederis esse venturus.

Te ergo quaesumus, tuis famulis subveni:
quos pretioso sanguine redemisti.
Aeterna fac cum sanctis tuis in gloria numerari.


[ Salvum fac populum tuum,
 Domine, et benedic hereditati tuae.

 Et rege eos, et extolle illos usque in aeternum.
 Per singulos dies benedicimus te;
 Et laudamus Nomen tuum
   in saeculum, et in saeculum saeculi.

 Dignare, Domine, die isto
   sine peccato nos custodire.

 Miserere nostri Domine, miserere nostri.
 Fiat misericordia tua,
 Domine, super nos,
   quemadmodum speravimus in te.

 In te, Domine, speravi:
 non confundar in aeternum. ]





栄光は父と子と聖霊に。
初めのように、今も いつも 世々に。アーメン。


Glory be to the Father and to the Son and to the Holy Spirit,
as it was in the beginning, is now, and ever shall be, world without end. Amen.


Gloria Patri, et Filio, et Spiritui Sancto.
Sicut erat in principio, et nunc, et semper, et in saecula saeculorum. Amen.






スヌ校長―さんびのうたの覚え書き もくじ
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