スヌ校長と英語de聖書(4)

英語の勉強を兼ねて、いっしょに聖書を読んでみよう。

2009年8月19日作成





★読んでみよう★



人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。

          (マタイ7章12節、新共同訳)

Always treat others as you would like them to treat you.

          (Matthew, Chapter 7, Verse 12; NJB)





Matthew 7: 7〜12 マタイによる福音(7:7〜12)…英語からの和訳
7  Ask, and it will be given to you;
    search, and you will find;
    knock, and the door will be opened to you.
8  Everyone who asks receives;
    everyone who searches finds;
    everyone who knocks will have the door opened.

9  Is there anyone among you
    who would hand his son a stone when he asked for bread ?
10  Or would hand him a snake when he asked for a fish ?
11  If you, then, evil as you are, know
    how to give your children what is good,
    how much more will your Father in heaven
    give good things to those who ask him !

12 So always treat others as you would like them to treat you;
    that is the Law and the Prophets.
求めなさい、そうすれば、それはあなたに与えられるでしょう。
探しなさい、そうすれば、見つけるでしょう。
たたきなさい、そうすれば、とびらはあなたに向かってひらかれるでしょう。
求める者は皆 受け、
探す者は皆 見出だし、
たたく者は皆 とびらをひらいてもらえるだろう。

あなたがたのうちに、だれかこんな人がいるだろうか、
 息子がパンを求めるときに石を手渡すような人が。
 あるいは息子が魚を一尾ほしがっているのに ヘビを手渡す人が。
ならば、あなたがたは、悪い者だというのに、
子どもたちによいものを与える方法を知っているわけで、それなら
あなたがたの天の父は、ご自分に願い求める人たちに
 よいものをはるかに多く与えてくださるのではないか。

だから、他人が自分に対してしてほしいと思うのと同じことを
 いつも他人に対して行ないなさい。
これが律法と預言者(の教え)なのである。

≪注≫
11節までは並行箇所としてルカ11章9〜13節がある。
12節は黄金律(The Golden Rule)と呼ばれる教えで、
その並行箇所はルカ6章31節。
なおトビト記4章15節にも同じような格言がある。

★ 7節
Ask, and you will... / Search, and you will... / Knock, and the door will...
      「命令文 + and ... 」の文
       ⇒「〜しなさい、そうすれば……」の意。
★ 8節
everyone が主語、receives / finds / will have が動詞。
have the door opened 「ドアを開けてもらう」
      「have + 名詞 + 過去分詞」で「〜を…してもらう」の意。
★ 9〜10節
would hand 〜 のように would が使われていたり、asked のように過去形になっているのは
仮定法過去が使われているからです。
hand + 人 + 物
      「(人)に(物)を手渡す」(hand + 物 to 人)
ask for + 名詞
      「○○を求める、○○をほしいという」
      (例)ask for permission 「許可を求める」
         ask for help 「助けを求める」
★ 11節
then の部分と、eveil as you are の部分はそれぞれカッコに入れて考えよう。
すると、If you know how to ... 「もし…する方法を知っているならば」という英文になる。
then
      「それならば」
evil as you are
      「あなたがたは悪い者だというのに」
      「形容詞 as SV」=「Though SV 形容詞」の意。
          ここでは though you are evil と同義。
those who V
       「〜する人たち」 those = those people
       those who ask him 「彼(ここでは神)にお願いする人たち」
★ 12節
So
      「だから、そういうわけで」
treat
      「(1)扱う、(2)もてなす、ごちそうする、(3)治療する」
as SV
      ここでは「〜するのと同じように」の意(= just as)
would like + 人 + to V
      「人に〜してもらいたいと思う」
       want + 人 + to V 「人に〜してもらいたい」の丁寧形。
       cf. would like to V 「自分が〜したいと思う」
               want to V 「〜したい」の丁寧形。
the Law and the Prophets
       「律法と預言者」
       「律法」+「預言者」=「旧約聖書全体」であることは、ぜひ知っておこう。
       旧約聖書の教えはこの一点に尽きる、とイエスは述べておられるわけです。



●スヌ校長の感想


どんな決まりごとも、
この教えには、かなわない。

だから昔から、このみことばは「黄金律(おうごんりつ、the Golden Rule)」といって
大切にされてきたんだよ。

「ひとにしてもらいたいと思うことを、
 自分から他人にしてあげなさい。」

大切なことっていうのは、
ほんとうに単純なことで、
だれにでも分かることで、
そして世界に共通することなんだよね、きっと。

こういう心が、世界のすみずみに広がるといいのにな。
まずはわたしたちが、そうした心を持つことができますように。



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